────この世界では恋人の契りを交わした者は恋人が死んだら自分も死ななければならない。
だから驚いた。まさかキミがボクに愛を求めてくれたことに。
興味本位でキミに恋人がいるか尋ねたあの日、おっちょこちょいなキミを見て、可愛いなって思ってしまった。
いつも皆と楽しそうに話すキミを見ているだけでボクはとても幸せな気持ちになった。
いつも明るいキミが、そしてその笑顔が好きだった。
ボクがもっと愛したかった友達…ボクがちゃんと愛せなかった友達…
ねえ、ボクはちゃんとキミの友達で居られた?キミの恋人で居られた?
ボクは罪を犯した。キミにボクを追わせてしまった。それがこの世界の決まりだとしても…ボクはキミには幸せに生きて貰いたかった。
キミはボクを恨んでいる?それとも許してくれる?
…そういえばキミにいつか好きな人を教えるって約束したね。ボクの好きな人は────