To : 転生した先は乙女ゲーのライバル悪女だったがヒロインが可愛いので甘やかしてしまい懐かれてしまう ほうほう
「ははっ、じゃがいものくせに」
「えぐえぐ」
いつもの光景。ほうほうさんをいじるのは楽しい。泣きながら抵抗する彼女を見ていると、ゾクゾクする。
不遇ないじられキャラ。そしてそれをいじめる私。そういうことになっている。そうして攻めれば攻めるほど、彼女は輝くのだ。
ーー
パタンーー
扉が閉じられる。
「さ、お仕置きの時間だよ。泥沼さん」
あぁ、この時が楽しみで、毎日彼女をいじってしまうのだ。
「今日は特に調子に乗って色々言ってくれたね?」
暗い笑顔で近づくほうほうさん。鋭いその眼が、私をたまらなくゾクゾクさせるのだ。