To : 電技師 ルーナ
それは構いませんよ。急ぎではありませんし。(にこと笑ってみせる)
これは父が使っていたものなのですが、子供心にすごく興味を持っていたんです。遠くの声が聞こえるって、不思議で…。わがまま言って使わせて欲しいって言っていたのですが、最初は一蹴されましてね。でも、なんとか粘って勉強とか訓練の褒美に触らせてもらって…。
なんでそこまで心惹かれたのかわからないのですが、そんなこんなで自立するときに父に渡されましてね。大事にしてるってわけです。
…済みません、つまらない話を聞かせてしまいましたね。