(読むのに、どのくらいの時間がかかっただろうか?
わからない。わからないし、もう気にするまでもなかった。
手紙を濡らしたくはなかったのに、どうしても涙は溢れて。
ところどころ、涙でインクが滲んでしまった。
……どこまでも、優しい人。
きっと私を縛り付けたくなくて、愛していると書かなかったのだろう。
ただただ、私の幸せだけを願って
あのね、あなたはよく、エディが一番だ!なんて褒めてくれたけれど。
私にとってはいつだって、あなたが一番だった。
私の料理を一番美味しそうに食べてくれたのも、喜んでくれたのも。私を一番に想ってくれて、一番傍にいてくれたのも。
私を一番幸せにしてくれたのも、テイトさんだった。
私は、あなたを幸せにできていたかな?
私が、あなたと過ごす時間を幸せだと思っていたように、あなたもそう思ってくれていたなら嬉しいな。
でもそれは、ちょっと欲張りかな?
…あなたがいつだって、最期まで、私の幸せを望んでくれていたのはしってるの。
でも、ごめんね。
あなたの代わりなんて、私にはきっと、見つけられない。
あなたと過ごした時間はかけがえのないもので、私の中の、本当に大切なものだから。
…お願い。だからまだ、あなたのお嫁さんでいさせて
…重いかな?あはは、ごめんね
…あなたなしに、私は完璧完璧になれるかな?
あんまり、自信ないや
ずっと、あなたに頼りっぱなしだったから
…だけど、いつか完璧完璧になれるまで
あなたが胸を張って誇れるような妻になれるように頑張るから
私のことを、傍で見守っていてくれますか?)