カオスなんて呼び寄せる恋人日記
【1日目】
偽物が現れたり、本物が消えたりと忙しい村だな。
・・・ここでは、僕は僕として過ごせるのかな?…いや、それでも俺は十神白夜として…
・・・ヒロイン、か。俺にはそんな資格などないはずなのだがな。
なら、ドーナツの御礼に。何かを返せるのなら。
【2日目】
ドーナツは相変わらず美味しいな。
そして、貴様は…いや、君は相変わらずドーナツを頬張って幸せそうに笑っている。
・・・僕には、誰かを愛する資格なんて無いから。
それでも、君の優しさは、笑顔は眩しかった。
【3日目】
大連鎖だな…こんなところに混ざっても良い物なんだろうか。
やはり、色んな人に愛されてこそ、だろう。
一時でも温もりをくれた事を忘れない。
俺を・・・僕を愛して欲しいとは言わないよ。
だけど、君の笑顔をもっと見てみたくなったんだ。
愛している、なんて僕は言わない、言えない。
けれど、心動かされたのは確かな感情だから。
好きです。それだけを伝えたかった。
僕は、本当は詐欺師で、嘘に塗り固められた存在だけど。
この感情には、何一つ嘘なんて無いから。