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12535村 夜見の世界とそれぞれの冀求(としったー小説村)

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139 咎人 セト (miy3238) 2017/09/17 02:57:36
【あれから数日後――】

いつものように目を覚ます。どうやら僕は何かの装置の中で寝ていたようだ。記憶を探りつつここにいる理由を探してみたが見つからない。 その場所から出るとそこは見覚えのある風景が広がっていた。村だ。
とりあえず自分の家に戻ろうとするとヘクター先輩が見えた。
「ヘクター先輩!!」
「セト...? 目を覚ましたのか!」
ヘクター先輩はそう言うと泣きながら僕を抱きしめた。 僕は驚きを隠せなかった
僕はヘクター先輩を落ち着かせつつ何があったのか聞いた。ヘクター先輩は暗示を僕にかけていたんだ...と謝ったが、僕はそんな事された覚えがないと言った。そしてヘクター先輩は何かを取り出した。それは僕が"一昨日"買った箱じゃないか。それをなぜヘクター先輩が....?
そしてヘクター先輩は箱の中の箱の...一番小さな箱の中から小さく折り曲げられた紙を取り出し、僕に見せてくれた。それは僕の字だったけれども、書いた覚えがなかった。その中に暗示をかけられていたことを示すことも書いてあった…
異変が起こってからの出来事の記憶が抜けているらしい。そしてロザベラ、ダンテ達の活躍によって今の僕があるらしい
もしその話が本当ならば関わってくれた人に感謝だ...
僕はヘクター先輩のやった事を大丈夫だよ、と言い許した。大好きな先輩だし、ね。
それに先輩によって、先輩の為に死ぬのならば僕はそれが本望だ。

それからは...普通の生活を送っている。
たまには奢って貰えるし、ヘクター先輩もいつもより明るい。いつもの暗いヘクター先輩も大好きだけれど、幸せそうにしている先輩を見ているだけでも僕は幸せになれそうな気がする。
これからヘクター先輩と長期間の休日を利用して遠い所へ出かける。とても良いところだそうだ。二人で、一秒が長く感じられるくらいにゆったりとした旅にしたい。そして、過去の辛い思い出を忘れていられたら、どんなにいい事だろう...
皆ありがとう。明るい未来を送れることを祈るね。

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