あー全然考えてなかったッスね
俺は朧さんがいいから話しかけたのにそんなこと言っちゃうんスか？

肉じゃが！朧さんの肉じゃが食べてみたいッス
寿司ッスか？彼氏さん寿司職人だったんスか？すごいッスね
好んで食べる料理とかないんスか？
俺は味噌汁とか好きなんでよく食べるんスけど

　

すまない、間違えた

俺は感じたことをそのまま言っただけッスよ
感性が豊かというよりはその瞳がそれだけ綺麗だったって感じッスかね

甘い物ッスかー美味しいですよね
スイーツ好きなんスね、可愛らしい
甘い物なら俺はクレープとか好きッスね
妹と昔食べた味が忘れられないんス…また食べたいな

バレちゃいました？
えっ？いいんスか？奪っても
それならいつまででも待ちますよ
それが何時になったとしても。何年後でも何十年後でも。
楽しみにしてるッスからね？？

…まったく、あまり女は信用しすぎてはいけないわよ…？
ふふっ…ほんと、二季くんって変わってるわね……

私の肉じゃがを…？
……そうね、作る機会があったら…ね？
…寿司職人だけでは無かったわよ…他にも何人かいたもの…
……ない、わね…好きなものと言うのがそもそも無かったわ…

変わってるッスか？
まあここにいる人は大抵変わってる人だとは思うッスけど…

じゃあ朧さんの手料理楽しみにしてるッス
朧さん綺麗ですもんね、そりゃあ男は放っておかないわけだ
好きなものが無い…すか
俺とは正反対かもしれないッスね
俺は好きなものの為に手を汚してきたんで

ええ、変わり者よ？
…これはね、馬鹿にしているんじゃなくて褒めているのよ？

…ええ、いつか…振る舞えたらね
…そう、それで思ったのだけれど…若い子には私はどう映るのかしらね…やっぱりおばさんかしら…？
…そう、ないのよね…
…二季君、言いたくなければ構わないけれど…何があったのか話してくれないかしら？
……私もね、君に興味が出てきたのよ…何でかはわからないのだけど…

まあ、それはあくまで最後の話だ。お前が悪に手を染めないように守ることも俺の使命だということを覚えておけ

…わかったわ
……他の人もちゃんと守ってあげなさいね

褒められてる…んスか？
なら素直に嬉しいッスね

えっ？朧さん若そうじゃないスか
お姉さん、って感じがします

朧さんに興味持ってもらえるのは嬉しいな
俺がなんでここにいるか。それは自分の好きなものを手に入れる為に人を殺してしまったから、ッスね
まあその他にも生活費稼ぎに金持ちの家入って宝石泥棒とかしてたんスけど

罪状は殺人教唆、証拠隠滅罪よ。
動機は出世の為ね。 どうしても守りたいものがあったわ。

あなたの復帰を楽しみにしているわ、またね。

何でも買ってくださる男、ね...
トラブルも多かったでしょう? 付きまとったりして...
あなたのその外見じゃあ人間との付き合いも大変だったでしょう。
女の嫉妬や妬みもあったんじゃないかしら?


お話してくれてありがとう。あなたのことが聞けて嬉しかったわ

正義のため....さあやみたいな純粋な人間が居ることはとても良いことね。
その結果、どうしてこうなったのかは分からないけれども...
あなたの願いが叶うといいわね。
それじゃあ、私はこれで。またねっ

ええ、褒めてるわよ？
…私に優しくしようとするなんて、本当に変よ…

…もう37よ？若くないわ‥
でも…お姉さん、か…少し嬉しいわ…まだ若く見られてて‥

……好きなものって何だったのかしら？
生活費は仕方ないわよね…本当に足りなくなってしまうもの…
……二季君も大変だったのね…

ありがとう とても頼もしいわ。 私もあなたの復帰を祈るわ
暇つぶしが出来て良かった。それじゃあまたね...

……そのトラブルが原因で殺してしまったのよ、一人を…
…私ね、友人なんていなかったから…妬まれていたのかもわからないわ…

…いいのよ、こんな仕方のない話でごめんなさいね？
今度機会があれば、理葉ちゃんの話を聞きたいものね

（もっけ、と聞いた瞬間に顔をしかめるが微笑み）
あなたとのお話をまた楽しみにしているわ、それじゃあ...また会いましょう。

まあ、自分で考えられるなんてとても可愛いらしいこと。
今度、自信のある歌が出来たら私にも教えて頂戴?
...私はこれでさよならするわ、またねっ

お返事、遅くなりましたが。
令嬢時代は国内外問わず様々な所へ旅行に行きましたわね。
詳細を話すと長くなるので、続きはまたの機会に。
それでは御機嫌よう。

ええ、御機嫌よう。