そうして、人狼はこの村からいなくなった。
夢を見なかった。遠吠えも聞こえなかった。
本当に、人狼はいなくなったのだ。
果たしてこれでよかったのだろうか。他に方法はなかったのだろうか。
考えても仕方のないことかもしれない。
しかし、この事件に関わった者の多くは考え続けるだろう。
旅行者たちは数日後、予定通り元いた場所へ帰ることになった。
バスに揺られながら、彼らは何を考えるのだろうか。
やがて日が暮れ、夜になった。
月はいびつな形に欠けていた。
ーーどこかから、狼の遠吠えが聞こえた。
というわけでとしった長期番外編小説村、これにて終幕です!
キャラで皆さんそれぞれの個人エピローグお願いします
結局、あの子を生かすことはできなかった。
それが心残りではあるけど、人狼の呪いに心まで支配されてしまう前に死ぬことができて、幸せだった…。