To : 心もイケメン騎士 今日は
ほうほう✕どろぬま
今日も村の集会が終わり皆から離れると
どろぬまがとてとてと私を追いかけてくる
「あの、さっきはごめんなさい。私…あんなひどいこと言うつもりじゃなかった…」
ああ、これを聞くのは何度目だろうか
いつも彼女は申し訳無さそうに眉を下げ、上目遣いで私を見上げてくる
その目は潤んでいた。私は彼女が何を望んでいるのかもうわかる
そして私はいつものようにこう答える
「しょうがない子ね…いつになったらみんなの前でも素直になるのかしら」
そっとどろぬまの頬に指を当ててなぞる
どろぬまの吐息が手の甲に当たる
「私の部屋においで」
素直になれない小さなお姫様は返事の代わりにぎゅっと私の手を握る