To : 義賊 ロジ
さっき知った
ヴォルガン盗賊団の団長で義賊、帽子は先代の形見、恩恵を受けている者は数知れず…
(「全部聞いた話だが」と先程スタッフから聞いた話を思い出しながら語る。
自分より若く見えるが、随分と人気があるようだ。
懐の広さとその目を見張る容貌、どことなく人懐っこい印象から初対面ながらに理解できた。)
寧ろ、あなたは俺のことを知っていたのか
(人とあまり関わることがないから、自分の名が世間に知れているという自覚はない。
まして相手のような華々しい功績を持つわけでもない。
ならば相手の知り合いにお世話になったことがあるのだろうか、なんて想像を巡らせた。)
?特に予定はないから構わない
(人の家に誘われるのは初めてだ。
相手の目的がわからず軽く首を傾げるが、特に断る理由もなく二つ返事で快諾する。
ロジの家…それについてスタッフ達は何も話していなかったから何もわからないが、どんな場所なのだろう。
顔に出ることはない好奇心を胸に秘め、ロジを見つめた。)