タイミングをぴったり合わせ、ダンテとロザベラはそれぞれの力を行使する。
膨大な力が一瞬にして流れ、皆立っていられないほどの衝撃に襲われるーー
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とある旅人が辺境の村へとやってきた。
この村は非常に平和な場所であり、人々が記憶している限りでは事件など起こったことはないという。
旅人はたまたま興味を惹かれて途中で寄ることにしたのだ。
村人たちはとても親切で、来客は珍しいと言って丁寧にもてなしてくれた。
当初こそ感動して「なんと親切な村人たちだろう」と思っていた旅人であったが、どこか違和感を感じる。
具体的にどうとは言えない、しかし何かがおかしい。
どこか落ち着かずに夜中眠れなくなった旅人はふらりと外に出る。
澄んだ空気を肺いっぱいに取り込もうとして、なんだかここでするはずのない匂いがすることに気づく。
カビの匂い…?
ハッとして後ろを振り返ると「何か」が立っていた。人か、と一瞬思ったが大きいし、何よりそんな姿の人などいなーー
「見られてしまったからな……悪く思うなよ」
旅人がそのあとどうなってしまったのか、知る者はいない。
【人狼勝利エンドだったので結局呪縛は残されてる?感じのEPにしました。色々解釈どうすればいいのかと思うところもあるかもしれませんが各自で考えていただければ、と思います。これにて「夜見の世界とそれぞれの冀求」、終わりとさせていただこうと思います!本当にありがとうございました。個人EPも任意ですがよければ書いてくださいまし。楽しみにしてます。】