…………遅いんだよ…
[ 微かに語尾が震える。強張っていた力が抜けて、ただただ与えられた言葉とクレイグの体温に陶酔する。らしくもなく緩んだ顔を見られるのが恥ずかしくて、彼の胸に顔を埋める ]

俺も、… 好き ずっと好きだった
ぁー…………やばい ……嬉しい………
[ 溢れ出した思いを声に乗せる内に、それが涙腺にも伝わってくる。
クレイグも自分を思ってくれている。夢じゃない。震える下唇を噛み締めながら、細い体躯でありながら歳相応の男性らしい筋肉のついた暖かな身体を抱き締め返す ]

は……？

(お前がずっとここに居てくれるなら、だなんて。そんな言葉を聞いた瞬間に追い付かぬ思考と裏腹に反射的に相手に視線をやってしまうのであり。まるでこちらの反応を待つかのようにじっと緊張した空気でこちらを見つめるその様子に言葉が詰まると同時に自覚したように漸く働き出す思考は止められなくて、期待してしまいたい、と感情が明確な言葉として頭に浮かんだときにはもう遅くて。いつものポーカーフェイスはどこへやら、目を見開き耳だけを赤くし驚きと期待を示す顔ではもう誤魔化すことなどできず。然しその期待を確認する言葉も、自分の思いを明確に素直に吐露する言葉も口にできずに、何かを告げたげに軽く開いた口はそのままに視線だけを気まずそうに泳がせて。どうして相手はこういうときだけ鈍いんだ、と自分が素直でないだけのことを相手に責任転嫁するも、内心自分が悪い自覚はあれば 自分にしては勇気を出したらしく)

…おっさん……サムファと、……一緒に、居たい…
……好き、だ

(と視線逸らしたままに言い切れば相手の様子を最後だけちらりと伺い。逃げ出したい、恥ずかしい、怖い、と相手の反応を待つ時間が長く思え、負の感情が急にぐるぐると渦巻けば)

……っ、あー、違う！…違ぇ、から…嘘だから、忘れろ……

(きっと相手がお人好しだから、今まで一人だったから、自分が変に期待しているだけだから…と相手から拒絶されてしまう恐怖にそう嘘吐いては、返事すら拒否するようにとうとう顔も逸らして)

本以外…考えたこと無かったな
暇な時は読書しかしないし…
サムファのおっさんは？

お？じゃあ子イヌか？　はははっ、どっちにしろ可愛いもんだ
［心の奥底に隠していた闇を吐き出すように薄笑いを浮かべ小声で］それに…イヌは従順でなお可愛いもんだな。

罠っていっても落とし穴やたまにＣ４仕掛けているくらいだ
さすがにＣ４は自分で仕掛けて自分で爆破するけどな
たまに特殊な罠を仕掛けるんだが…最近成功したみたいでな。
［心の内を悟られまいとするかのようにユーリから目をそらすが嬉しそうにしている］


おっと、そこらへん気をつけろよ、ウサギを捕らえるための網があるんだ
これが踏んだら獲物が網に囲まれる仕組みでさ、まあたまに小鹿が取れるんだ

なんだよ…そうなら最初から言えって

[ “ずっと好きだった”、その言葉がすごく嬉しくて。ずっと蓋をしてきた自分の想いが受け入れてもらえることが、自分だけでなく相手も同じ気持ちだったという事実が、とても嬉しくて心が満たされていく。抱き締め返されると心も締め付けられるようで、脈が早くなり身体は熱くなる。クラットに触れている、触れられているこの時間がとても幸せで。緊張も解けて来た頃、古本とシャンプーの香りに包まれてついうとうととしてしまう ]

（見る見るうちに顔を赤らめて目を見開き、視線を泳がせる相手を見やり、どこか冷静な自分の思考が相手が初心で可愛いなぁだなんて考えて。
明らかにこちらを意識しているであろう表情も、色づいた耳も、少しだけ乱れた吐息も、震える唇も。
全て愛おしいと思っていることを自覚すればもう自分の気持ちなんて止められなくて。
先に恋に落ちた方が負け、とは言うものの、もうこっちの負けでいいやと思えるほど相手に惹かれて夢中になっていることは否定しようもない。）

………っ

（一緒にいたい、という言葉が聞こえた時本当に嬉しくて、でも聞いた言葉が本当に間違いないかどうか何度も反芻している間はきっと表情はあまり変わらないように見えただろう。
そうしているうちに、耐えられなくなったように否定の言葉を並べ出す相手を遮るように両手で相手の肩をつかむ。確実に相手に自分の言葉が届くように顔を近づけて耳元で）

なあ。一緒に、いてくれよ。
……トロイ、俺もお前のことが好きだ。
だから、だから、そんなこと言うなよ。ずっと俺の側にいてくれよ。

（思わず懇願するようになってしまったのは相手を引き止めたいが故。こっちを向いて欲しい、その一心だけを吐き出すように。）

…最初から言えたら、こんな背負い込んでなかった 俺が女だったらなって、何回も思ってたし
……クレイグもそうだったろ？

[ 普段はどちらかといえば控えめな性格で流されやすい生き方をしているのに、何故こんなに今彼を前にすると思いが溢れ積極的になれるのか自分でも分からなかった。
ほぼ同じ体躯、同じ歳だが身長はクレイグの方が少し高い。波打つ心臓の音は止まないまま、彼の整ったかんばせを見つめ僅かに背伸びをする ]

……………クレイグ 、

ほんっとうに一筋なんだな。いいねえ、羨ましい。
俺？俺は…そうだなぁ。
飯作ったりとか？まあ最近まで作る相手もいなかったから虚しかっただけなんだが、食ってもらえるとなんか楽しくてなあ。

おいおい、あまり触るなよ〜　俺の作品だからさー
［熱心にメモを取るユーリを見て少し笑いつつ話しかける］

本当にいろんなことを知りたいんだな…
ふっ、いいぜ　俺がどんなことでも教えてやるさ。
お前の知らない世界をたくさん、なっ


ほらほら、そんなことしてるとおいてくぞー
こっからがいいところなんだからさ、メモばかりとってないで、自分の記憶に叩き込め［ユーリの頭をツンツンしながらふてぶてしく笑う］

(相手の返事なんて聞きたくなくて、なんで告げてしまったのだろうとひたすらに後悔ばかりが頭を支配することから逃げるように必死になって否定の言葉を紡ぐ中、不意に肩を強く掴む相手に意識まで引き戻されて。ああやめろ、聞きたくない、と確信する拒否の言葉から逃げるようにできるだけ今の状況で相手から距離を置けるように更に顔を背けて。相手の顔が自分の顔に寄せられ、どんな拒絶の言葉が、と眉寄せ僅かに歯軋りした、その直後の、耳元で囁かれた言葉は、自分の思い込みか現実か。好きだ、そう聞こえたのは事実なのか。困惑を残した目を見開いたのは恐らく相手には見えていなくて)

は……？
なに、言って……

(自分から思いを告げたくせに、その返事を、ましてそれが望むものであるのに否定するだなんて我ながら呆れるし、面倒なやつであるし、どうしようもないとは自覚しているのだが、本気であったからこそすぐに信じられないのであり。まさか、相手が俺を好いてくれてるだなんて、そんな都合のいい偶然あるはずがない。きっと、そうお人よしでお節介だから、俺を傷つけないようにしれくれているだけ。そう思い込むことで勘違いだった時の備えにしている、そんな自覚はあるのだが思わずにはいられず)

……違う、違ぇだろ
頼むから……ほんとのこと言えって

(臆病だ、と自嘲しながらも顔伏せたままに相手の胸押し離して、期待と喜びと不安とで情けないであろう表情の自分を見ないでほしい、なんて思いながら呟き)

…まあそうだけどさ。

[ 自分だって嫌われるのが嫌で、拒否されるのが怖くて、ずっと言えなかったこと。ああ、俺たちはずっと“同じ”だったんだ…そんな些細なことでも嬉しさを感じてしまう自分がいる。こんなこと知られたら引かれるだろうか、そう思ってこの想いは胸に秘めることにした。 ]

ん、

[ 背伸びでクラットの顔が近くなる。この距離で名前を呼ぶのはズルいな、と思いつつ自分の名を呼ぶその口元を自らの口でふさぐ。サラサラな髪を掻き分け首に手を回して覆いかぶさるようにして息が続かなくなるまで唇を重ねた ]

ねえねえミスターミナオ
あたしたちが絡むとロリショタカップルっぽいけどミナオくんっていくつくらいなの？

……良かった 、
[ 思いが届いた事、通じ合った事は勿論抱えてきた思いも同じであった事が、今何より嬉しかった
目を細め彼の腰に手を回す。この甘い時間にこれ以上の言葉は無粋だった ]


っ ……ぁ 、ふ
[ しっとりとしたクレイグの唇が濡れていく
抱き込められ唇を重ねられると、触れ合った肌の面積と彼の吐息にくらくらし微かに甘い痺れが脚を伝い力が抜けていき、空気を求め互いの唇は近付けあったまま一瞬口を開き意図せず声が漏れてしまう ]

エリィゼさん…
ボクはまだ14だよ

（否定の言葉を述べる相手の様子は先ほどよりも苦しそうで。）

何って、…お前が言い出したんじゃないか。

（自分の気持ちを告げるというのはなんとも面映く、恥ずかしいものがあるのでつい相手に責任を押し付けるような言い方になってしまう。でもそう言ったところで相手に言葉が届いていなかったのかこちらの気持ちまで否定されそうになってつい頭に血が昇ってしまう。）

なんっでわかんないんだコノヤロウ。
だぁもう、

（と相手に響くような言葉を探して並べ立てることさえ面倒になって突き放そうとする腕を掴んで逆に引き寄せる。
細すぎだろ、食ってんのか？という心配が一瞬だけ過ぎるがそれを振り払って無理やり顔をこちらに向けさせる。

一瞬だけ目を合わせて、


ーー相手の口に噛みつくようにして唇を合わせた。

自分の想いが伝わるように、相手の不安な気持ちなんて飲み込んでしまうように。全部全部、溶けて一つになって、そうしたら。）

あ、じゃあ同い年だね
お友達あんまりいたことなかったから嬉しいわ！大体食べちゃってたから！

食べ…る？
それってどういうこと…？

いい感じさ、君も順調そうで何よりだよ

えっ…い、いや…そういう意味じゃ……っ
（満更でもなさそう）

(俺が言い出した、わかってる。お前は何も悪くないし、ただ俺が口を滑らせただけで、お前に迷惑かけてるのもわかってる。だから頼むから忘れて。とどうにもならない後悔を感じながら、顔を伏せたまま相手が引くのを、ただ心がひどく痛むのに耐えながら待ち。不意に愛想を尽かしたのか声を荒げた相手に、諦めたか、と期待のような虚しさを覚えた途端、自分の思考とは裏腹にがくんと勢いよく引き寄せられたのを感じれば目を見開き、どういうことだ、と困惑するままに気が付けば目の前にあった相手の表情、そして絡む視線に嫌でも心臓は跳ねてしまうもので。苦しい、と感情を認知する、その直前、唇に触れる謎の感触に体を硬直させてしまう。理解できない、目の前いっぱいの相手の顔、唇の温もり、感じる鼓動は誰のものか。キス、されている。と、頭が漸く認識したころには、もうとっくに口の中は侵され。信じられない、けど、これが真実で現実で。サムファは、俺を求めてくれてる、きっと、本当に、俺と同じくらいに。それが嬉しくて、夢のようで、でもこの熱は現実で。熱い、溶けそうだ、と訳も分からず相手に応えたくて、相手がもっと欲しくて。でも不慣れだからなのか、相手の思うがままに蹂躙されるのが、ただぼんやりと気持ちよくて幸せで、少し乱暴なそれも嬉しくて、体格の大きい相手に委ねてしまうように目を伏せればすぐに体温は上がり、呼吸は荒くなり)

………は、は……好きだ…

(熱と幸福に解かされた頭は唇の離れた後もぼんやりとして働かず、ただ本当に成就したのだと嬉しくて、もう不安なんて感じる暇もなくて。浅い呼吸を繰り返しながら息を整えつつも、目の前の、愛しい相手と目が合えば、先刻の苦しみはどこへやら、目を細めそれは嬉しそうに可笑しそうに笑顔浮かべては確信し、漸く胸を張って告げられる言葉を紡いで)

君が私に惚れているというなら実験は成功だ！

物理的に？性的に？
答えは物理的です

（間抜けな顔を晒す相手に知らず目を細めて。貪るように相手の口内を味わう。されるがままにこちらの行為を受け入れてくれるのが嬉しくて胸にカッと火がついたかのよう。
愛おしさだけがどんどんと募って。相手を食べ尽くしたいだなんて思いながら甘い口づけに溺れていく。
角度を変えて何度も何度も唇を合わせながらゆっくりと相手を押し倒していく。
長いキスの後やっとの事で口を離すと蕩けきった相手の顔が見えて。）

……はっ、俺も好きだ、トロイ。

（すっかり緩んだ顔をもっともっと間近で見ていたくておでこをコツンと合わせて。）

なあ。…しても、いいか？

（この昂ぶった体温をそのままにしておけるとは思えなくて、そしてそれ以上に相手にこの感情を直接ぶつけたくて。もう不安なんて感じさせないように、抱かせないように。）

(いつの間にか背中が床に触れていて、ぼんやりと眼前に映されるのは相手の姿ばかりで。これだけ熱い口付けを交わしたのに幸せばかりで埋め尽くされる脳内は、愚かにも自分が押し倒された意味など理解できるほどには既に働いていないもので。好きだ、と改めて紡がれる言葉の響きが心地よくて、与えられ続けた快楽に既にらしくもなく緩む表情を気にする余裕すらなくては、額同士が合わさり、ピンとも合わないほど近い相手の告げた言葉を理解するのに時間を要してしまい。そこで冷静な思考に至れればよかったものの、生憎既に溶かされた脳と、状況の把握が既にやっとやっとな身としては、男同士のその術も知らないのも忘れて)

ん………いい

(手段も何も知らないし、今の自分には全くもってまずそんなことすら思い至らなかったのだが、ただ相手を感じたいと強く思ったのは一つ確かであり。目を細めた微笑みを浮かべたそれは相手に対する合図で。それに応えるように、口付け服に手を掛けた相手に、その距離に、ただ改めて幸福をぼんやりと覚えては、知らぬその先へ快楽へ相手と共に身を投げてしまおうと理性を手放す)

昨夜の秘話今見たすまん(22:00からログインしてなかった)
村主ですわよおほほほほ

なっ……え……
なら、無駄なことしましたね…
俺、一目見た時から、あなたのこと……